息子が数字を覚えた絵本『ずかん・じどうしゃ』山本忠敬
車好きのお子さんがいたら、
絵本できっと一度は手にすることになるのでは……。
私がそう思う絵本作家の一人が、
山本忠敬さんです。
乗り物のイラストの描写がとても細かく、丁寧で、
細部まできちんと描かれているのが魅力。
車だけでなく、電車や飛行機など、
乗り物の絵本をたくさん刊行されています。
そのなかでも、うちの4歳息子が愛読しているのが、こちら。
『ずかん・じどうしゃ』です。
書店でもよく並んでいますよね。
初版は1977年、福音館書店から再販されたのが1981年。
かなり古い絵本なんです。
ですから、
登場する車たちが、かなりレトロ。
そこがまた魅力になっています。
最近刊行された、新しい絵本では見ることができない、
古いタイプのパトカーや、消防車、救急車の克明な姿を
この絵本であれば見ることができるんです!
他にたくさん車の本を持っていても、
『ずかん・じどうしゃ』なら、
ひと味ちがう車を見ることができて新鮮に楽しめます。
* * * * * *
さて、こちらの絵本『ずかん・じどうしゃ』。
うちの息子には、車を見て楽しめただけでなく、
もうひとつ、うれしい効果がありました。
読みながら、数字を覚えたのです!
もっとも、数字を覚えるための何らかの工夫が、
この絵本の中にあったわけではありません。
ただ、細かいところまで書き込まれた車のイラストには、
ナンバープレートの数字も
しっかり書き込まれているのです!
↑↑↑ 表紙のイラスト、拡大してみました。
はじめは、単に車を楽しむために読んでいました。
でも、2、3歳になって、数字を教えはじめたころから、
この絵本を読むとき、
ナンバープレートの数字を
自ら声に出して読むようになりました。
それをきっかけに、息子は道を歩いていると、
停まっている車の前で立ち止まっては、
ナンバープレートを読むように。
すっごく急いでいても、車があると立ち止まるので、
全然、前に進めなくなっちゃって……。
でも、息子が数字に興味を持ちはじめたのがうれしかったで、
母は頑張って付き合いましたよ……。
* * * * * *
というわけで。
思いがけず数字の学習に役立った絵本『ずかん・じどうしゃ』。
数字を覚えることを目的として作られている絵本もたくさんありますが、
そちらでもしあまり効果がなくて、お子さんが乗り物好きなら、
試してみてもいいのでは!と思います。
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