読んであげたい絵本のはなし

4歳息子と一緒に楽しんだ絵本の備忘録。

間瀬なおかたの絵本を読むなら最初は『ドライブにいこう』がおすすめ

 

間瀬なおかたさんという絵本作家さん。

ご存知の方も多いのではと思います。

とくに、車好き、電車好きなお子さんがいらっしゃれば、

一度は遭遇する作家さんではないでしょうか。

 

わが家には、間瀬なおかたさんの絵本がたくさんあります。

コンプリートする気なの?

というくらいいっぱいあります。

 

息子ももちろん大好きですが、どっちかというと、

 

 

お父さんがドハマリ中。

 

 

子どもだけでなく、大人も虜にする魅力があるようです。

主に、車や電車にまつわる絵本や、

乗り物を主軸にして展開する物語を描かれるのが特徴。

 

やさしく丸いラインで、ふんわりとした色使い。

引きの視点で美しい情景を含めて描かれることも多く、

パッと見はとてもシンプルなのですが、

よくよく見ると、面白い仕掛けが絵の中に盛りだくさん。

何度読んでも飽きることがない楽しみがつまっています。

 

どの絵本にも遊び心が満載なんです。

絵ももちろんですが、絵本そのものの仕掛けもいっぱい。

 

トンネルの向こうから次ページの情景が除いていたり、

ページのカットによって効果が演出されていたり、

表からも裏からも読める絵本であったり。

 

どの絵本を選んでも、楽しめますよ。

 

 

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もし、車好きのお子さんのために、

間瀬なおかたの絵本を最初に選ぶのであれば、こちらがおすすめ。

 

 

 

 

ドライブにいこう』です。

 

表紙に登場しているお父さん、お母さん、女の子、男の子の四人家族が、

赤いオープンカーに乗って、山の麓からてっぺんまで登って行きながら

旅を楽しむ物語です。

 

花畑を通り、川を越え、滝を眺め、森を抜け、湖を走り、雲を抜けて、

たどり着いた山頂から、美しい眺めを楽しむことになります。

 

ほとんどのページは、オープンカーが走る町並みを

引きの視点で描いています。 

たくさん走る車の中からオープンカーを探したり、

車を降りて遊んでいる家族の姿を探したりして、

楽しむことができるのです。

 

 

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また、車に詳しい人なら、

「あ、これはチンクエじゃないの?」

「おっと、これはフィガロでは…?」

なんて思わせてくれる車たちも登場します。

すごく詳しい人ならもっとわかるかもしれません!

 

 

注目してほしいのは、フィガロ

表紙にも登場しています。左上のあたり。

 

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このフィガロ。 

間瀬なおかたさんの、さまざまな絵本に登場します。

フィガロに乗っている帽子をかぶった男性も、ときどき登場します。

これ……

 

噂によると、

間瀬なおかたさんの愛車らしいのです!

 

もちろん、乗っているのは……

 

間瀬なおかたさんご本人!

 

絵本によっては、フィガロの運転手さんらしき人が、

スケッチブックに絵を書いたりしてるんですよ。

ドライブにいこう』にも、

たくさんのページにフィガロが登場するので、探してみてください。

 

 

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それから、表紙の右側にも要注目。

 

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このバス!

絵本の中にもそれらしきバスが何度か登場するのですが……

 

 

 

こちらの絵本『あめのひのえんそく』のバスに似てませんか?

 

それから、青いバスの少し上にいるトラックにも注目です!

アルファベットが書いてありますよね。

 

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「ESAM」と書かれたトラックです。

実は、間瀬なおかたさんの絵本には「ESAM」という会社の看板など

たくさん出てくるんですよ。

 

 何だと思います? これは簡単かな?

「ESAM」を逆から読んでみると…?

 

間瀬なおかたさんの絵本には、

こういう遊び心がいっぱい詰め込まれているんです!

 

 

絵本の途中では、

 

 

 

こちらの絵本『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』の

緑色の電車らしきものも登場します!

 

表紙にも小さく見えてますね。

 

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ちなみに、『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』は、

雪降る「やまのえき」から、春の花咲く「うみのえき」までを往復する

電車を描いた絵本です。

 

表からも裏からも読むことができます。

表の右開きからなら「でんしゃでいこう」、

裏からなら「でんしゃでかえろう」というタイトルになります。

 

この絵本の「うみのえき」の最初のページでは、

フィガロに乗っているおヒゲの男性を見ることができますよ!

 

 

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さて。

今回、間瀬なおかたさんを最初に読むなら

ドライブにいこう』がおすすめ……としたのは。

 

 

間瀬なおかたさんの他のたくさんの絵本に、

この絵本の主人公である、

赤いオープンカーに乗った4人家族が

たくさん登場するからなのです!

 

 

もう本当に、あっちこっちにいっぱいいるので、

ぜひ探してみてください!

 

 

 

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最後に、 私はもうひとつ、

絵本『ドライブにいこう』の大好きな描写があります。

 

表紙のように、最初はお父さんが運転をしているのですが、

実は後半になると、お母さんと運転を交代するんです!

お父さんは助手席でグーグー……。

 

なんだか微笑ましいなあ、と思います。

どこが運転手交代のポイントなのか、ぜひ探してみてくださいね。