冬におすすめ!雪景色が美しい絵本『まぼろしの ゆきのはらえき』
私は雪のあまり降らない土地で育ち、
今もあまり降らない土地で暮らしているので、
寒くなってくると、
「いっそ雪でも降らないかしら…」
なんて思ってしまいます。
冬と雪。
私の中で、この2つがぴったりくる絵本があるんです。
その絵本がこちら。
間瀬なおかたさんの
これは「うみやまてつどう」シリーズのうちの1冊。
このシリーズには他にも、
『いるかがとぶうみ』
などがあります。
わが家では未だコンプリートならずのシリーズ。
『さいしゅうでんしゃのふしぎなおきゃくさん』は持っています。
すっごく笑えて楽しい絵本です!
間瀬なおかたさんについては、前回の記事でご紹介しました!
今回ご紹介する『まぼろしの ゆきのはらえき』は、
ちょっとほろりとくる感じ。
冬の寒さにも負けず、心がぽっと暖かくなるような物語です。
* * * * * *
「うみやまてつどう」は、うみの町と山奥の村をむすぶ電車。
なにかと不思議なことが起こるのです。
うみやまてつどうのやまの終点「やまおくえき」。
その手前にひろがる広い野原は、
冬になると一面に雪が降り積もり「ゆきのはら」とよばれます。
ある雪の日の夕方、
ゆきのはらを抜けて近道をしようとした男の人が、
途中で倒れてしまいました。
それを見つけたのは、一匹のきつね。
あたりは暗くなり、電車は気づかず通り過ぎてしまいます。
そこできつねがじゅもんを唱えると……
そこには「ゆきのはらえき」と、
きつねの「駅長さん」が現れたのです!
やってきた電車は「こんなところに駅があったかな?」と
不思議に思いながらも電車をとめ、
無事に男性を救い出すことができたのです。
駅を出た電車からみなが振り返ると、
そこにはもう駅はなく、きつねが一匹見送っていたのです。
それからそれから……。
というお話。
* * * * * *
この物語がすてきだなと思うのは、
うみやまてつどうに関わる人たちが、この不思議な事件を
そのまま受け止めることです。
人々は男性を救ってくれたきつねに感謝し、
その後、ゆきのはらを電車が通るとき、
「でてきておくれー!」
「元気になったよー!」
「お礼がしたいっていってまーす!」
と声をかけるのです。
さあ、きつねのえきちょうさんは果たして、もう一度姿を現すのでしょうか。
ほっこりほろりな結末になっています。
* * * * * *
さて、間瀬なおかたさんといえば、
楽しみはやっぱり絵の中に隠された作者の遊び心を探すこと。
1.間瀬なおかたさん愛車のフィガロは出てくる?
登場しますよ!
小さいのでよーく探してみてください。
ゆきのはらに面した道を走るフィガロが見つかります。
2.間瀬なおかたさんご本人は出てくる?
フィガロに乗っては登場しません。
ただ、電車の乗客の中に、
帽子をかぶってスケッチブックを持っている男性が
登場するんですよね…。
これはもしかして……!と思っています。
3.ESAMは登場する?
します! ESAMのトラックが登場します。
4.他の絵本に登場するキャラクターは出てくる?
出てきます!
こちらの絵本『おとどけものでーす!』。
このお話に登場する「かおりちゃん」という女の子と、
お父さんとお母さんが、登場しています!
他のキャラクターも出ているかもしれませんが、
未確認です!
そうえば、『おとどけものでーす!』の中にも、うみやまてつどうが登場します。
おそらく同じ町のお話なんですね。
こちらの絵本には、もちろんフィガロも、
『ドライブに行こう』の赤いオープンカーに乗った親子も、
『あめのひのえんそく』の青いバスも登場しますよ!
それから、雪林には黄色いきつねの姿も。
もしかして「ゆきのはらえき」のえきちょうさんかしら……?
* * * * * *
とにかく雪の描写がとてもきれいです。
人と動物と自然が一緒に暮らしているような雰囲気が
本当にすてきです。
物語もとってもやさしくて、ほっこりします。
きつねのえきちょうさんも、とてもかわいらしく必見です。
冬の寒い日になると、
息子と一緒に読みたくなる一冊です。
海外セレブが愛用!
全米No1の自然派ブランド「セブンスジェネレーション}のおむつが日本初上陸。